AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト合格体験記

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトがずっと気になっていました。ただ、何から手をつけていいのかわからない。きっかけ作りにも苦労しました。今回は私が1発で合格までに通った道のりをもとに、これから受験を考えている方が、効率的に合格までたどり着ける方法を紹介します。

きっかけ

クラウド全盛時代、企業もAWSを採用する事例がとても多いです。よって、AWSの知見を持ち合わせている人材への需要は今後もなくなることはないでしょう。私も業務上、Solution Architect的な業務を遂行する場面も出てきたため、AWSの知見を深めるために、AWS Certified Solutions Architect – Associate(AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト)の資格をとることに決めました。

受験時のわたしのスペック

AWS歴:業務および個人で2年程度
主に使っていたサービス:IAM、S3、CloudFront、EC2、API Gateway、Lambda、RDS、DynamoDB、Lex
主に使っていた技術:WordPress、Angular、Spring Framework、NGINX

AWS歴というのは曖昧なもので、私はFull Stack Developerとしてアプリ開発側であり、インフラチームは別にいて、私がいじる範囲はEC2であればNGINXなどのサーバー設置程度で、VPCとかAuto Scallingとかネットワーク周りまでの知識はほぼゼロでした。EC2を立ち上げる時に出てくる色々なオプションもよくわからないまま、デフォルトのものを選んでいる状態でした。

PractitionerとAssociateの比較

AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS の認定ロードマップを見てみると、Solutions Architect をはじめ、AWS 認定にはいくつかの種類の資格があります。Solutions Architect (Practitioner) から始まり、Solutions Architect (Associate) はその次のレベルという位置付けです。実際に業務でAWSをゴリゴリ触ることがない方はAssociateまで頑張る必要はないかもしれません。私は受験していませんが、Practitionerでは包括的にAWSを知ることができそうなので、例えば、管理職的な立場や、Project Managerなどの立場であれば、Associateは専門的すぎるかもしれません。

試験問題に対する雑感

今後変わる可能性もあるので必ず確認してほしいですが、試験の要項を見てみると、出題範囲と内訳は以下になります。

1.0 Designing highly available, cost-efficient, fault-tolerant, scalable systems: 60%
2.0 Implementation/Deployment: 10%
3.0 Data Security: 20%
4.0 Troubleshooting: 10%

問題形式は全て選択式で、実問題を想定したシナリオベースの問題になっています。

Audit目的の基本的に使わない古いファイルはどこに保存するのが一番最適か
- S3 Standard
- S3 IA
- S3 Gracier Deep Archieve

上の問題は、一番簡単な部類の問題です。本当に細かいところまで問われます。

経験者が伝えたい効率的な勉強方法

私が試験準備に要した期間は、2ヶ月ですが、最初の1ヶ月は勉強方法に時間を取られていた部分もあって、実質本気で勉強に取り掛かれた期間は1ヶ月になります。

1月上旬:AWSの試験概要と試験対策方法の選定
1月中旬:YouTubeで見つけた動画で勉強を始めてみる
1月下旬:無料で全て完結させる方法に対して抜けがないか不安になる
2月3日:AWS Certified Solutions Architect Associateの申し込み
2月14日:AWS Certified Solutions Architect Associate Practice Examsの申し込み
2月27日:www.aws.trainingより試験申し込み
3月3日:試験当日(Ginza CBTS Kabukiza Test Center)
3月4日:試験結果のスコア詳細の通知をemailで受信

AWSの試験対策はYouTubeなどで無料に公開されているものもありますが、完全なる試験対策方法は確立されていないので、肝心の受験勉強に取り掛かる前の検索にかなり時間を費やしてしまいました。最終的にUdemyのコースを見つけレビューの評価が高かったコースを選んで、お金を払って始めました。やはり、有料ということもあって、内容もかなりプロフェッショナルで無料で頑張る方法より、効率的だと思いました。講師の方も言っていましたが、一つのマテリアルを始めたら、信じて完結することが大事です。色々な試験対策マテリアルに手を出すと、分野漏れを起こす可能性が高くなります。一番目のUdemyのコースは実際にAWSのConsoleを使ってLabも交えた解説に重きを置いていて、最後に2つばかりの模擬試験がついています。その模擬試験をした結果、自分の知識がまだ心許なく感じたので模擬試験に特化している二つ目のUdemyのコースを受講しました。特に二つ目の模擬試験の問題集に自信を持って回答できるレベルになれば、合格できると思います

試験の申し込み準備

試験の申し込みは、www.aws.trainingより行いました。日にちは空き状況に左右されると思いますが、私は約1週間前に予約を完了しました。私が選択した試験会場では午前・午後と選択可能でした。私の場合は午前中の方が頭が冴えているので、午前の10:30を開始時間に選びました。

試験時間

私は問題を解くのが遅い方です。留学後に受けたTOEICも最後までたどり着けずに終わってしまうレベルです。私はこのAWS認定Associateの試験は英語で受験しましたが、慎重に一問ずつ解いていっても、時間は十分にあると思います。試験結果は試験完了ボタンを押したあと、その場で合否が確認できます。

試験結果

Score: 926 / 1000 (正答率: 92.6%)

試験問題の中には確信を持って回答できないものもありましたが、この正答率の高さには驚きました。自信を持って、Associate資格を持っていると言えるレベルだと思います。ボーダーは公開されていないものの、ウワサによると 65%-75% あたりだと言われています。余裕を持って 90% 以上はとるくらいの気合でいくと合格できる可能性は高そうです。

その後

今回のAssociate資格勉強はAWSを運用する上で私の不足している分野を補う意味でも有意義なものとなり、とても満足しています。AWSに精通した技術者の需要は高いので、社内でも一目置かれるようになりました。業務もAWS関連の仕事が一気に増えて、仕事を通して日々AWSの知識を蓄えています。このブログが超人気になっても、アクセスを捌けるシステム構成に自分で変更できます。まさに相乗効果です。

今回の資格が全てではありませんが、私の場合は昇給もありました。資格を取ることで、就職や昇給に有利になることを身をもって体験しましたが、勉強するだけでもかなり有益だと思いました。

サムネイル提供:People vector created by stories – www.freepik.com