開発者の私がChromeを卒業してBraveを使っている理由

Braveというブラウザを使い始めてから半年以上が経ちました。まだまだマイナーですが、今では私の標準ブラウザに定着しています。Braveの目玉は、広告を見ることで報酬がもらえる機能ですが、その他色々Braveの魅力をお伝えしたいと思います。

Braveとは?

Braveは、元MozillaのBrendan Eichらによって共同設立された、プライバシーに焦点を当てたウェブブラウザです。Chromiumをベースとしており、Windows、macOS、Linux、iOS、Android版が存在し、オープンソースで開発されています。ちなみにBrendan EichはJavaScriptを作った生みの親でもあり、業界では知られた人です。

Braveの機能

Braveブラウザの新しいところは、広告を任意で閲覧することにより仮想通貨のベーシックアテンショントークン(BAT)を入手できるところです。また、標準で広告をブロックすることによって、高いパフォーマンスを実現できていることも売りにしていますが、立ち上げ画面にどれだけの広告をブロックしてどれだけのアクセスを節約できたのかを見ることができます。Braveはプライバシーにも力を入れていて、プライベートブラウザモードでは、DuckDuckGoとTorにも対応しています。

記事執筆現在、国内ではBATではなくBATポイント(BAP)が利用されています。BAPはBAT価格と連動しており、BATと同様に広告視聴の報酬として受け取ることができます。

広告のブロック解除は検索バー右にある、Braveロゴから可能です。

訪れたウェブサイトがBATでの報酬をサポートしていれば、あなたのBATをチップとして、サイト管理者やクリエーターに送ることができます。

今、仮想通貨界で流行りのDeFiに参加するには、BrowserにWalletを用意する必要があります。ChromeではMetaMaskが最も人気のあるエクステンションですが、BraveではMetaMaskのプラグインが標準で用意されています。

冒頭でもお伝えした通り、Chromiumベースなので、ウェブ開発者必須のデバッグ機能はChromeと同じです。シェアの低いブラウザを利用すると、サイトによってはうまく表示されないなどの問題がありますが、BraveはChromiumベースのブラウザなので、その心配もありません。もちろん、ChromeのプラグインをBraveで使うことも可能です。

まとめ

このように、Chromeを利用するときに、入れていたAdBlockとMetaMaskが標準で備わっているBraveがとても気に入っています。エディターに例えると、VS Code派とSublime派のような感覚を思い出します。それに加えて、ブラウザと仮想通貨の融合には夢を感じます。

第一次仮想通貨バブルの時は、仮想通貨が今後世界を変えるポテンシャルに夢を見た人も多いと思いますが、具体的なサービスは生まれませんでした。それから数年が経ち、新たなステージに入ってきていると思います。Braveはその一つで、仮想通貨をうまく取り入れて、従来の広告モデルから、ユーザーが報酬を受け取るという新しいビジネスモデルを提供しています。また、BATを使ったコンテンツクリエーターなどへの報酬も、とてもよく考えられていると思います。