私は、社会人になって社員数人のWeb・印刷業界の会社に就職しました。その後は留学経験を経て社員1700人規模の中規模の会社に就職。そして、社員10万人以上の大企業での仕事も経験しました。会社の規模が違うことで、業務範囲や環境または福利厚生も変わってきます。私のIT技術者としての経験に基づく独断による比較をまとめてみました。
小規模 | 中規模 | 大規模 | |
---|---|---|---|
業務量 | かなり多い | 多いか普通 | 適当 |
休暇取得難度 | 難しい | 普通 | 簡単 |
やりがい | ◎ | ◎ | △ |
細かい融通 | △ | ○ | ◎ |
他部署との交流 | ◎ | △ | △ |
福利厚生 | △ | ○ | ◎ |
無料ドリンク | △ | ○ | ◎ |
英語必要度 | 業務次第である | 業務次第である | かなりある |
キャリアアップ | 自分次第 | 自分次第 | 自分次第 |
小規模会社
社員が少ない分、会社という組織全体の役割が把握できます。具体的には私はWeb関連の制作を担当していましたが、総務係や社長とも距離がとても近いです。新規採用や事業開拓などの社内の決定権はワンマン社長が握っていることが多いです。代わりの業務をできる人も限られているため、風邪などで突然休暇を取った時、社外の担当者を含めて、業務に迷惑がかかることが多いです。これは裏を返せば、頼りにされるため、やりがいという意味では実感することが多いと思います。福利厚生は会社の財務体力や業績などにかなり影響されると思います。
中規模会社
新規採用の決定権は社長ではなく現場の長になっていることが多いと思います。部署外の社員は、見えなくなります。部署内の社員は全員名前も覚えられる規模です。自分と同じような業務をしている社員も複数人いるので、業務への影響も最小限で休暇がとりやすくなります。また、会社の雰囲気にもよるかもしれませんが、部署内の仲がよければ、サークルみたいで、たわいもない会話も生まれ、楽しいこともあります。チームの中で、高い成果物を生み出せば、部長や社員から一目置かれる存在になり頼りにされて、仕事のやりがいも感じられます。福利厚生に関しては、小企業よりは期待できる部分も多いと思います。オフィスではウォーターサーバーやコーヒーマシーンが無料で利用できる場合が多いです。
大規模会社
大企業になると色々な国にも社員がいることが多いです。よって、英語が得意かどうかで、仕事の幅が左右されるようになります。社員が情報を共有するにも、TeamsなどのITツールを使うことが不可欠になります。時差も考慮して、ミーティングをセットアップする必要が出てきます。ちなみに、USの方とのやりとりの場合は早朝か夜など、定時外に仕事をする可能性もあります。社員の中には夜の会議を抱えている人もいるため、定時出社の概念も変わってきます。大企業では社員が一つのコマの様になりがちです。専門職など会社で持ち合わせていない場合は、外注で業務を完結します。何か問題や質問があり、それが他部署の場合は、チケット制になっていることが多く、直接担当者とやりとりをするにも手数がかかります。零細企業から比較すれば福利厚生はとても充実しています。オフィスではウォーターサーバーやコーヒーマシーンが無料で利用できると思います。また、大企業はネームバリューがあるので、世間体的にはいいイメージに思われます。社内公募などで国を跨いだ異動プログラムも充実していることが多いと思います。一緒に働く人も多人種になる傾向があります。
まとめ
私も、大企業入社前は、大企業で働くことに憧れを抱いていました。ないものねだりとはこのことですが、今の私の中では、中規模の会社がやりがいや業務遂行としては一番バランスが取れていると感じています。